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2023-05-17

ころがしをころがす

田んぼに山々が映り、田植えが始まっている邑南町。

トラックが小さな道路を通ったり、代かきをしたり、田植えをしたり。

田んぼの季節がやってきたと感じる、今日この頃。

これまでお米は自給自足する方が多かった邑南町も、人口減少の影響もあり集落営農で管理するところも増えてきている。

私の小さいころは、自給自足する方が多かったかもしれないが、小さいながら思い出もある。4月に入ると田んぼの代かきと育苗、5月のゴールデンウイークは帰省した親戚と一緒に田植えをする。それが我が家のお決まりだった。

うちの田植えは手植えだった。

田んぼに「ころがし」をころがし、縦と横の交点に苗を植える。それの繰り返し。

思っているよりも、田んぼの中は言うことが聞かない。

歩こうとしても、足が土で埋まり前に進まない。

だから、こけることもあるし、こけて手植えした苗を踏むことだってある。

植えた苗の量はバラバラで列は山道のように、ぐにゃぐにゃに。

苗をもらおうと呼ぶと、自分目掛けて投げられて、どろんこになんてことも。

大きくなれと思いながら、ひとつひとつ手植えをする。

みんなで植えた苗が稲になって、お米になる。

家族みんなで囲んで食べるご飯は世界一。

世界一だからこそ、その世界一のお米を上回るお米をつくるべく、また来年田んぼを頑張ろうと思うのだと思う。