邑南町で教わった梅仕事

6月に入ると、地域の皆さんから梅の話をよく聞くようになります。
「今年は、梅の実が少ないね。」
「今年は、何キロ仕込んだよ。」
そんな会話が聞こえてくると、今年も梅の季節がやってきたのだと感じます。
一緒に漬けようと声を掛け合い、近所の方が集まって梅仕事をする姿もありました。
また、地域の方と話す中で、「昔からこうしているよ」と、それぞれの家で受け継がれてきたやり方を教えていただくこともありました。
お話を聞いていると、そのやり方は毎年、その年の梅と向き合いながら、
少しずつ積み重ねられてきたものなのだということが伝わってきました。
そんな皆さんの姿や、教えていただいたことを思い出しながら、少しだけ梅仕事をしました。
今年の梅仕事
まずは、梅の季節のはじめに採れる青梅で、梅酒を仕込みました。

梅酒には、梅雨の長雨に当たる前の、大きくて硬い青梅が向いているのだそうです。
果肉がしっかりしているため、長く漬けても実が崩れにくく、爽やかですっきりとした風味に仕上がると教えていただきました。
その後、梅干しを仕込みました。
今年は、追熟させた梅と、
木の上で完熟した梅を、それぞれ少ずつ仕込んでみました。
「木でしっかり熟した梅は、香りが違うよ。」
教えていただいたその一言が心に残っていて、
今年は木で完熟した梅も少しだけ手に入ったので、一緒に仕込んでみました。


左:追熟した梅 右:木で完熟した梅
どちらも梅酢が上がった頃の様子です。
木で完熟した梅の方が、よりオレンジ色に色づき、ふわっと広がる香りも印象的でした。
(梅仕事に使う容器は、酸や塩分に強いものを選ぶとよいと教えていただきました。ガラス瓶やホーロー、陶器などが使われるのにも、そんな理由があるそうです。)
完成まではもう少し時間がかかります。
どんな香りや味わいになるのか、楽しみに待ちたいと思います。
続いてきた梅仕事
毎年季節を楽しみながら手を動かし、
それぞれの家で受け継がれてきたやり方を大切に、
出来上がったものを家族や友人と分け合う。
そんな梅仕事が、ここでは日々の暮らしの中にありました。
教えていただいた一つひとつの経験や知恵は、
毎年、梅と向き合いながら、少しずつ積み重ねてこられたものなのだと思います。
そうして受け継がれてきた梅仕事に触れられたことを、とてもありがたく思います。
教えてくださった皆さんへの感謝を胸に、また来年も、この季節を迎えられたらと思います。
まだ梅雨は続きそうです。
梅干しを干す日を楽しみにしながら、
この季節ならではの景色も、もう少し楽しみたいと思います。






