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2025-02-04

伝統行事 とんど焼き で感じた地域の絆と新年の祈り

皆さん、こんにちは。
今回は、始めて参加したお正月の伝統行事「とんど焼き」についてご紹介します。

「とんど焼き」とは、松の内まで飾っていた正月飾りやお正月にしたためた書き初め、昨年の古いお札などを集めて燃やす、お正月の締めくくりとなる行事です。
正月飾りによって迎え入れた年神様を天界まで見送るという意味が込められているそうです。
火は古くから浄化と再生の象徴とされており燃え上がる炎が穢れを祓い新しい一年の平和と健康を祈る大切な風習だと教えていただきました。

その地域により名称が異なり、「とんど焼き」「どんど焼き」「どんと焼き」などと呼ばれています。
正月飾りを「どんどん」持ってきて燃やす様子を表現したものとも、
時折はぜる音が「どんどん」と聞こえるから、このような名前になったとも言われています。

私が参加させていただいた地域では、数日前から地元の方々が竹を切り出して準備を進めておられました。
当日は雪が降る中、竹で組まれたとんどに火がつけられ、一気に大きな火柱が立ち上りました。
雪空に映える燃え盛る炎はとても幻想的で、目の前に広がる光景に圧倒されました。

そして地元のお母さん方と一緒にぜんざい作りにも参加、
地元の美味しいもち米で作ったお餅と、前日から仕込んでおいたあんこが入った贅沢なぜんざい。温かく優しい味わいでとても美味しく、冷えた身体に染み渡りました。

最近では、このような伝統行事は安全面や場所の確保など様々な理由で開催が難しくなってきているそうです。
今回、この町で今も受け継がれているとんど焼きを体験できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、私もこの地域の一員として新たな一年をスタートできたことを嬉しく思います。

こうした地域行事に触れるたび、土地の歴史や文化、地域の方々の絆を感じ、ここでの暮らしがますます愛おしく感じられます。
今年も健康で平和な一年となりますように。

カテゴリー:体験記